「鉄屋がなぜ翻訳・通訳を??」
2011.10.24 11:00|日々のこと
弊社のアイデンティティーはもちろん鉄を中心とした商売です。
扱う商品の幅が広がったとしても、そこがゆらぐことはありません。
最近、「翻訳・通訳」を始めた理由を聞かれることがありまして、
私の考えを少し書いてみたいと思います。
まず、弊社の経営理念は“共栄共存”です。
弊社はもちろん、弊社とかかわる方々にも栄えて欲しいのは言うまでもありません。
そのために、弊社ができることが何かないかといつも考えています。
「物づくりの愛知」ですが、国内だけにとどまっていては厳しい状況に追い込まれるのではないか、
と危惧されている会社も少なくないと思います。
しかし、語学力がネックとなってなかなか海外進出できずにいる会社が多いのではないかと思います。
大企業には語学堪能な方がいらっしゃるでしょうが、
中小企業にはそのような方がいないこともあるかと。
少し前までの弊社がそうでした。それに私自身がそうだったのですが、
英語や中国語を勉強してもなかなかマスターできるものではありません。
でも、頼りになる語学ができる人間がいれば、スッと海外ビジネスが進むこともあると思います。
そこで考えました。弊社は小さな会社ですが、面白い人材がいるのです。
昨年採用した営業の石。中国人の女性です。
石はもう長く日本に住んでおり、翻訳・通訳業務の経験も豊富です。
弊社に入社前は大企業のパンフレットや通訳も多数こなしていました。
鉄や金属に対する知識も豊富な工学博士であり、大学でも教えていました。
そんな石ですから、翻訳・通訳で皆様のお役に立つこともあるかと思った次第です。
そして若いころに出会った“mastery for service(奉仕のための修練)”という言葉。
仕事をしていく上で常に念頭にあります。
何かをマスターするのは他の誰かの役に立つため。
そしてマスターの度合いが高ければ高いほど役に立てる、と日々実感しています。
弊社社員が真摯に努力しマスターした語学力や工学的な専門知識が、
どなたかのお役に立つことができれば、こんな嬉しいことはありません。